黒字倒産って何?

会社の倒産と聞くと売上が少なく利益が出ていない、つまり赤字会社を連想しますが、実際には利益が出ている黒字会社でも多くの会社が倒産をしています。黒字の会社がどうして倒産してしまうのでしょうか。

会社が倒産するのは現金がないから

会社は出資者が資本金を元手に事業を開始します。その資本金と場合によっては銀行から事業開始資金を借入して、商品などを仕入れて販売して利益を稼いでいます。そして利益の中から次の商品を仕入てまたそれを販売し、これを繰り返していくことで利益を蓄積していきます。
しかし、利益が多くあってもイコール現金がたくさんある訳ではありません。
現金が少ない理由は、
1.売掛代金の未回収

売上代金の未回収は利益が少ないとかでなく、仕入れた商品代金も支払うことができなくなります。さらに販売活動に費やした経費も支払うことができない為、販売しない方が良いとも言えます。

2.過剰在庫

在庫はどんなに計上しても利益に影響を与えませんが、在庫分の支払いはしなくてはいけません。つまり、利益がプラスマイナス0円なのに現金だけが減少してしまいます。さらに在庫を保管する為のスペース(倉庫など)も必要になり家賃など、経費も支払わなくてはなりません。
3.過剰投資

投資は将来の利益の為に行われるものです。金額も大きいので銀行からお金を借りたりします。会社の現金を増やす原資は利益ですが、将来の利益とはまだ現金化されておらず、さらにお金を借りるということは利息も支払わなくてはなりません。つまり、現金がないのに支払いだけが発生してしまいます。投資はより確実に行わないと会社の資金繰りを急激に悪化させてしまいます。

黒字倒産しない為には

会社は現金があれば倒産しません。もしも銀行が永遠にお金を貸してくれるのであれば利益がでなくても、どんなに在庫をしても、どんなに投資をしても倒産しません。しかし、銀行も会社が返してくれる保証がなければ貸してくれません。黒字倒産しない為には、まずは利益を稼ぎ確実に回収することです。投資も将来の利益の為に行われるものですので、成功して利益を稼ぐことが重要です。また、資金繰りで言えば、仕入れ代金の支払いサイトもポイントになります。仕入れ代金の支払いが売上代金の入金後であれば資金繰りに困ることはありません。支払いサイトに関しては仕入れ先との力関係も影響しますがとても重要になってきます。

キャッシュフローを把握する

会社が一番気にして見るのが損益計算書です。貸借対照表は見方がわかりにくいという理由であまり関心がないことがあります。キャッシュフロー計算書は中小企業ではあまり作成されることが少ないですが、簡単なもので良いので作成して現状を把握しておくことが重要です。

【簡易のキャッシュフロー】

前月現預金+利益+減価償却費+売掛金の回収-売掛金の発生+買掛金(経費)の発生-買掛金(経費)の支払い+借入金の発生-借入金の返済

まとめ

会社は利益があれば通常倒産することはないはずです。しかし黒字でも倒産してしまうのは会社のルールであったり、管理に問題があるはずです。売掛金の回収、在庫管理はその象徴だと言えます。少ない利益でも十分管理されていれば、会社は成長し続けていくことができます。

 

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森圭一

㈱MILLSで経理を担当しています。簿記2級があるという軽い気持ちで住宅営業から会計事務所へ転職して13年。先輩の紹介でMILLSに入社することができました。部門的に専門的な財務会計も必要ですが、それ以上に管理資料の作成が主な仕事になっています。アナログ人間の自分には、資料作りが非常に苦痛ですが、日頃から人に親切にしておくことで日々助けてもらっています。
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