経理に関わる法定調書

12月は1年の締めくくりの月ですが、経理・総務課にとっては税務署、市区町村に提出する書類を作成する繁忙期となります。法定調書、償却資産申告書は1月から12月の分を1月に提出することになります。

給与所得の源泉徴収票

法定調書で最も代表的なものは源泉徴収票になります。

会社は社員の毎月の給与と賞与支払時に源泉所得税を徴収し納付していますが、12月の支払をもって年間の支払金額から所得税を計算し直します。これを年末調整と言います。給与の源泉徴収票は社員個人ごとのその会社からの給与・賞与等の合計が記載されます。

源泉徴収票は社員全員に渡しますが、税務署に提出するものは下記の提出範囲に限られています。
年末調整をした場合

(1)法人役員へ年間150万円を超えて支払ったもの

(2)弁護士・税理士へ年間250万円を超えて支払ったもの

(3)上記(1)(2)社員へ年間500万円を超えて支払ったもの

年末調整をしなかった場合

「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出し、かつ、その年中に退職した方や、災害により被害を受けたため給与からの所得税の源泉徴収の猶予を受けた方で、その年中の給与等の支払金額が250万円を超えるもの。ただし、法人の役員については、50万円を超えるもの

「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出した方で、その年中の主たる給与等の金額が2,000万円を超えるため、年末調整をしなかったもの

「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出しなかった方(月額表又は日額表の乙欄もしくは丙欄適用者等)で、その年中の給与等の支払金額が50万円を超えるもの

報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書

会社が支払う報酬等では税理士、司法書士への報酬と外交員への報酬が最も多いと思います。

支払先ごとの1年間の支払金額、所得税を記載して支払先へ渡しますが、税務署に提出するものは下記の提出範囲に限られています。

(1)外交員や集金人、ホステスなどに支払う報酬等の年間合計額が50万円を超えている

(2)馬主の賞金が1回で75万円を超えている(その年の全額を提出する)

(3)プロスポーツ選手に支払う報酬や契約金の年間合計額が5万円を超えている

(4)弁護士や作家などに支払う報酬の年間合計額が5万円を超えている

(5)社会保険診療報酬が支払う診療報酬の年間合計額が50万円を超えている

その他の主な法定調書

(1)退職所得の源泉徴収票

これは、会社が退職者に支払った退職金の額と徴収した所得税額を証明するための法定調書です。退職日から1ヶ月以内に源泉徴収票を作成し、税務署に提出する必要があります。
(2)不動産の使用料等の支払調書

その年に同一の相手に支払った事務所や社宅、駐車場などの賃借料などを記載する法定調書です。

(3)不動産等の譲受け対価の支払調書
不動産、船舶、航空機のような不動産等の譲受けの対価を支払った場合に作成する法定調書です。

(4)不動産等の売買又は貸付けのあっせん手数料の支払調書
土地・建物などの不動産を売買・賃貸する際、仲介業者に仲介手数料を支払った場合に作成する法定調書です。

(5)配当、剰余金の分配、金銭の分配及び基金利息の支払調書
株の配当金や利益剰余金の分配、配当を出した場合に作成する法定調書です。

法定調書合計表

支払内容ごとに支払調書を作成し、それを法定調書合計表に記載します。支払調書は提出範囲がありますが、合計表は必ず提出します。

まとめ

支払調書の作成は1年間の支払金額を確認する上でも大切なことです。会計処理が正しく処理されているか確認することも重要になります。

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森圭一

㈱MILLSで経理を担当しています。簿記2級があるという軽い気持ちで住宅営業から会計事務所へ転職して13年。先輩の紹介でMILLSに入社することができました。部門的に専門的な財務会計も必要ですが、それ以上に管理資料の作成が主な仕事になっています。アナログ人間の自分には、資料作りが非常に苦痛ですが、日頃から人に親切にしておくことで日々助けてもらっています。
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