社長の確定申告で会社が気をつけること

1月になると個人事業主などは確定申告の準備が始まります。中小企業の社長の確定申告資料を会社の経理課で管理することがありますが、どんなことを注意すればよいのでしょうか。

債権債務を確認する

会社と社長個人で取引等がある場合、その債権債務を確認する必要があります。
商取引等があれば売上債権と支払債務。貸付債権と借入債務。社長個人名義の資産、例えば事務所・工場などの不動産、車両及び車両関連費用などの貸し借り。これらの取引が代表的なところでしょうか。資金の貸し借りは当然ですが、ガソリン代などの経費の立替を現金のやり取りをせずに、代表者勘定で処理することもあります。代表者勘定は相続になった場合相続財産にもなる為、債権債務はきちんと確認しておきましょう。

経費の発生を合せる

債権債務を合せることで経費の発生は必ず合います。経費の計上は発生主義が基本ですが、社長個人の経理処理が現金主義ということもあります。その場合は債権債務が月がずれて合うことになります。これに関してはさほど問題にはなりませんが、会社と社長個人の両方で計上が漏れたりすることがあります。本来であればお互いが債権債務を管理しているので、一方が計上漏れをしても他方と合わなくなるので必ず発覚します。しかし、会社と社長個人資産を一人で管理しているとこのようなことが起きてしまいます。

代表者勘定には利息を計上する

会社と社長個人の貸し借りには利息を計上します。会社が貸し付けていれば受取利息、会社が借り入れていれば支払利息を計上します。これを認定利息を言います。認定利息の利率は会社が金融機関から借りている利率、または特例基準割合のどちらか低い利率で計上します。この利息も現金で決算されることがなければ会社と社長個人で債権債務をきちんと合わせておく必要があります。

まとめ

会社と社長個人は別人格です。その債権債務の管理も当然お互いがするべきことです。しかし、実際には中小企業のオーナー社長の場合、会社と個人資産が混同してしまいます。それを適正に管理、処理することも中小企業の経理にとっては大切な仕事になります。 

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森圭一

㈱MILLSで経理を担当しています。簿記2級があるという軽い気持ちで住宅営業から会計事務所へ転職して13年。先輩の紹介でMILLSに入社することができました。部門的に専門的な財務会計も必要ですが、それ以上に管理資料の作成が主な仕事になっています。アナログ人間の自分には、資料作りが非常に苦痛ですが、日頃から人に親切にしておくことで日々助けてもらっています。
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