新入社員でもわかる損益計算書の見方

目次

  • 目次1 『損益計算書』って何?
  • 目次2 収益と費用
  • 目次3 5つの利益
  • 目次4 まとめ

 

1 『損益計算書』って何?

損益計算書とは、『一定期間の経営結果を示した報告書』になります。簡単に言うと、会社の営業成績である売上高とその営業活動を行う為にかかった費用がわかり、最後にいくら儲かったかがわかるものです。経営者は損益計算書に示された経営結果から自社の問題点がどこにあるのかを読み解き、会社の業績がもっと良くなっていく施策を考えていきます。つまり、経営者が経営判断を下す為に非常に重要なものが損益計算書だということです。

会社の事業期間は通常1年間で、今年1年間でどれくらいの売上があったのか、利益はいくらだったのかがわかります。これを『決算』と言います。1年間の経営結果を確定させて、それを税務署に申告しているのです。「売上は前年よりも増えているに、利益は減っている?」なんてこともあります。不思議ですよね。その理由がわかるのが損益計算書になります。例えば、売上が増えていても、売上を増やすために広告宣伝費用などの経費が前年以上に掛かってしまい利益が減っていたりします。しかし、これがわかるのが1年に1度でしたらどうでしょうか。もっと早くわかっていたら、経費を抑える為の対策を打つことができますよね。その為に損益計算書を毎月作成する必要があるのです。これを『月次決算』と言います。経営結果を毎月確認することで、すぐに問題点がわかり利益を増やしていく対策が打てるのです。ちなみに日々の経営結果がわかるのが『日次決算』になります。

 

 

 

2.収益と費用

収益で代表的なものが『売上高』になりますが、簡単に言えば、会社に入金されてくるのもが収益になります。他には、預金利息(受取利息)、株券の配当金(受取配当金)、売上以外の手数料収入(雑収入)、会社の資産を売却した時の利益(固定資産売却益)などがあります。

費用とは、事業活動を行う為に支出するものになります。

(但し、会社は毎年決算をして税務署へ申告していますが、その時に費用(損金)として認められものが10万円未満のものになります。一定の手続きをすれば、30万円未満のものまで認められます。詳しくは税理士など専門家の方にご確認下さい。)

費用で代表的なものが、お客さまに売上げる為に商品を仕入れる『仕入高』になります。他に事業活動で発生する費用として、チラシ広告費用(宣伝広告費)、電話代(通信費)、駐車場代(旅費交通費)、コンサルタントなどの報酬(支払手数料)、借りている店舗家賃(地代家賃)、事務用品などの消耗品(消耗品費)、銀行からの借入にかかる利息(支払利息)、会社の資産を売却した時の売却損(固定資産売却損)などがあります。

 

 

3.5つの利益

損益計算書には、5つの利益があります。

①売上総利益

会社の売上状況を示す利益で、売上金額と仕入金額の差額を言います。商品などを仕入れる費用は変動費と言われ、売上に応じて発生します。仕入ても売れなくて残る商品などは、棚卸と言ってその分仕入高を減らします。売上総利益を増やすためには、売上を増やすことと、仕入金額を減らすことが必要になります。会社としてはこの売上総利益が多いのが良いと考えられています。会社は商品などを販売する為に多くの費用を支払っています。従業員への給与、商品を広める為の宣伝費用、立地条件の良い店舗を借りる家賃などは、この売上総利益が多くないとこれらの費用を切り詰めないといけなくなります。

②営業利益

会社の営業状況を示す利益で、売上総利益と固定費の差額を言います。会社が販売活動を行うと、売上が発生しなくても発生する費用が販売管理費(固定費)です。①で述べた給与、広告宣伝費、地代家賃、電話料、旅費交通費、消耗品費などがこれになります。

売上が減少して売上総利益が少なくなると、会社は利益を増やすために固定費を削減する努力が必要になります。

③経常利益

会社の事業活動を示す利益です。会社には商品などの売上以外に、預金利息、手数料収入、会社資産売却利益などがあります。また、銀行からの借入にかかる利息、会社資産売却損などがあります。経常利益は、②営業利益からこれらの収益と費用を合わせた利益になります。

④税引前利益

会社が行う事業活動で残った利益に税金が発生しますが、その税金を支払う前の利益が税引前利益です。会社の1年間の事業活動の結果と言えます。

⑤税引後利益

税金を支払った後の利益で、会社の最終利益になります。

 

4.まとめ

損益計算書は会社の事業活動がわかるものですが、単年、単月だけを見てもどこに問題があるか気付きにくいものです。しかし、前年との比較や毎月のトレンドを見ることで会社の利益構造や特性、その年の特別な状況が見えてくるものです。損益計算書は非常にシンプルでわかり易いものですので、まずは慣れ親しむことが大事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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森圭一

㈱MILLSで経理を担当しています。簿記2級があるという軽い気持ちで住宅営業から会計事務所へ転職して13年。先輩の紹介でMILLSに入社することができました。部門的に専門的な財務会計も必要ですが、それ以上に管理資料の作成が主な仕事になっています。アナログ人間の自分には、資料作りが非常に苦痛ですが、日頃から人に親切にしておくことで日々助けてもらっています。
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